相続税は基礎控除が大きいため、実際に課税される割合は高くありません。
しかし、事業を営んでいるなどで資産が多い場合、課される相続税負担はとても大きいものです。
そこで、発生するであろう相続税をできるだけ少なくする節税対策が行われます。
節税の方法をいくつかご紹介します。
相続税の基礎控除は3,000万円+(600万円×法定相続人の数)(2015年5月現在)ですから、相続人を増やすほど非課税額が増え、相続税が少なくなります。
また、養子縁組をすることで法定相続人を増やす方法もあります。
贈与の場合、年110万円以下は基礎控除のため贈与税がかかりません。(2015年5月現在)
これを活用し生前に贈与することで相続税額を減らすことができますが、贈与する金額が大きすぎると、贈与税の方が税負担が重くなるため、生前に少しずつ贈与を行うのが最適です。
まずは相続税シミュレーションを行い、どういった贈与をしておけばどれだけ相続税を減らせるのかを計算しましょう。
財産の評価額を下げることで、相続税を下げることができます。
例えば、土地・建物は、利用状況に応じて評価減があります。
宅地にアパートやマンションなどを建設し貸付用宅地にすることで、評価額が大きく下がります。